介護を学ぶ-5

ドライスキン

年齢を重ねると、皮膚を覆っている皮脂膜や皮膚の下にある表皮角質層の保湿因子が減少していきます。そのため、体内の水分が蒸発しやすくなり、肌がドライスキン化します。
 ドライスキンになってしまうと、皮膚が常に乾いて、粉をふいたような状態となります。
ドライスキンの肌は、刺激に過敏になり、簡単に炎症を引き起こします。さらに、かゆみが生じることで、思わず掻きむしってしまい、ますます皮膚を傷付けることになります。潤いを失った肌は雑菌にも弱いので、結果的に、慢性的な悪循環から抜け出せなくなってしまいます。
ドライスキンを防ぐには、頻繁に入浴することがたいせつです。皮膚の血行を促すとともに、乾燥を軽減するので、お湯に浸かることは最も効果があります。ただし、長湯は厳禁です。熱すぎるお湯や入浴剤も避けるようにしてください。
体を洗うときにも注意が必要です。石鹸はあまり使わずに。肌を傷付けるナイロンタオルなどは以てのほかです。
入浴後はよく体を拭き、その後で乳液などで保湿すると良いでしょう。
下着や肌着は化繊、ウールは避け、木綿のものを選びましょう。そのうえで、加湿器などを使って湿度を保ち、室温も暖かくしすぎないように。食事に香辛料を使わず、アルコールも控えれば、なお良いです。

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